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Dormouse & Wildlife Institute

私たち、ヤマネ・いきもの研究所では、ヤマネをはじめとした多くの生き物について、
様々な研究者と共に研究を行っています。ここでは最近の研究活動を紹介いたします。

1.ヤマネの調査活動

長年にわたり紀伊半島各地でヤマネの調査をしています。調査方法の一つの目的は

ヤマネ保護にとって必要不可欠な 紀伊半島のヤマネの食べ物を探ることです。

方法として

糞から食べ物の遺伝子を探りあてようとしています。

先日も 暑くて、汗をしたたらせながら、ヒルやダニのいる森で糞を見つけました。

それを分析いただく大学に送付したところです。

さてさて、なんの生物の遺伝子が出てくるか楽しみです。

ちなみにマダニが媒介する感染症は、新聞でも致死率が6~30%であり、治療法がありませんと掲載されました。

ダニたちは ササやシダに多くおり、人が歩くとそこからくっついてくるのです。

ダニを防ぎながら調査しましたが、ダニとヒルは調査メンバーにくっついてきました。

緊張と体力をつかう調査地です。

2.たんぼのいきもの情報

研究所の前の田んぼでは、ガムシ類の幼虫が泳いでいました。

口が顔になるほどのでっかいはさみのような口をもちながら、
3cmほどの魚竜のように泳ぎます。素早く動くミジンコをみごと捕らえ、
なんと口を水面から上向きにつきあげ、
ミジンコを開いたはさみ型の口の奥に押し込むようにして食べていました。

その食べ方に驚愕。

田んぼは、小さな魚竜の棲む世界!

たんぼのいきもの情報

ヤマネ・いきもの研究所では、様々な研究者や学校、団体と連携して研究を行っています。
このような連携を通して、私たちだけではなかなかできないことも可能になります。
今後もこのような取り組みを続けていきたいと思います。